ちょっと前に出版されたものですが、電子書籍でたまたま読んでハマってしまったラノベがあります。
SEにもラノベにも縁遠かったのですが、たまたま読んでみたら超面白い!
実は漫画版を読んでいたのですが、漫画版は原作の全16巻中の3巻までの話しか収録されていません。
表紙の室見(主人公の上司)が幼く見える理由など伏線は沢山あったのですが、漫画版では回収されずじまい。
実はラノベの12巻でその伏線が回収されていました。
自分の備忘録的に書いておきたいと思います。
以下、ネタバレです。
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室見立華の実年齢
実年齢は見た目通り、高校3年生の18歳でした・・・。
室見六華の生い立ち
本名は七隈(ななくま)立華。
立華の母親は名家の生まれでしたが、夢見がちで、現実でもドラマティックな展開を待ちわびている、少女のような性格でした。
そんな母親が見合いを勧められ、逃げるように駆け落ちした相手が立華の父親。
母親は立華が生まれても夢見がちなところは変わらず、母親の遊び相手が家に住み着く形で立華の父親は放り出されてしまいます。
立華はそんな家庭環境から学校にも通わせてもらえず、実の父にも会えない状況でした。
幸い、父親は立華のことを気にしていたのと、立華もまた父親に懐いていたこともあり、メールやチャットで父親と連絡を取り続けることができました。父親の仕事=システムエンジニアを共通の話題として。
立華が膨大な知識を得ているのは、父親の話についていきたい、という無垢な動機からでした。
そんなやりとりを10年以上続けていましたが、立華母の新しい恋人がそんな立華と父親のやり取りに嫉妬、激怒しました。
騒ぎを大事にしたくなかった七隈の家は、立華を家に引き取り実の父親とも引き離しました。
室見が秘密に借りていたレンタルスペース内の膨大な資料は、父親の思い出だったのです。
室見がなぜスルガシステムで働いていたか
高校に通うものの周囲といざこざを起こし、通えなくなってしまった室見。
室見の叔父は投資会社をやっており、スルガシステムに出資していました。そのコネを利用し、室見を会社に預けていたというわけでした。
感想
室見の生い立ちが12巻にしてようやく明かされました。
正直、もう少し小出しにすると思ったのですが、この巻でスッキリまとめられていたので読んでて気持ちがよかったです。
辞めようとする室見を奪還する手口も、いつもの通り(?)コンプライアンスぎりぎりの線を責めています。
本当に面白い!もう少しでラノベの全16巻を読み終わってしまいますが、もう一回このシリーズは続けて欲しいです。
半沢直樹のように「勧善懲悪」な描写が気持ちよくて、実写化されたら相当面白いと思うんですが。